【文章1】 夏休みが終わって最初の日曜日である。小学五年生になる下の女の子が、今年の夏は寒くてプールにいけず、水泳の練習ができなかったと、突然言い出した。新学期になったらすぐ、二十五メートル泳ぐテストがあり、自分はどうしても合格しなければならないのだ、と。 要するに、今日プールに行きたいと①言っているのである。妻は小学校の校庭開放の当番にあたっている。高校一年生になる上の男の子は、夏休みの宿題が終わらないので追い込みだという。結局、②付き合えるのは私一人しかいないのだった。 「よし、お父さんと二人でいこう、特訓だ。」 私はそういってしまった。本当は早急に書かなければならない原稿があったのだが、このところ机にずっと座り詰めで、③運動不足気味であった。私にしても、プールにいこうという誘いは、天の助けのようなものかもしれない。一人でなどとてもプールにはいかないのであるから。
②付き合えるとあるが、何のために付き合うのか、最も適当なものを次から 一つ選びなさい。
A.水泳の練習
B.校庭開放
C.夏休みの宿題
D.原稿書き