問題9 次の(1)~(3)の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1、2、3、4から一つ選びなさい。
児童文学の多くは、子どもの視点で書かれています。もちろん作者は大人なのですが、子どもの考え方や、子どもの目の高さから見える風景を描いています。当然のことながら大人が読む場合、そこにどうしても①視点のズレが生じます。けれど大人はみな、昔、子どもでした。子どもを卒業して大人になったと思っているのが、子どもだった自分を抱えたまま大人になったと思っているのかは人それぞれでしょうが、少なくとも、だれもが子ども時代を過ごしてきています。大人の視点で読みながら、子どもの頃の視点を思い出すことは可能です。自分の中の子どもに寄り添って、一緒に読むとでも言えばいいでしょうか。 子ども時代に読んだ本を再読すると、同じ場面なのに、子どもの頃の自分と今の自分とでは、感じ方や受け取り方がちがうのに気づくことがあります。それは今の自分が、自分の心の中にいる子どもと向かいあう一瞬です。そうした機会に、今の子どもたちへのまなざしを新たにすることもあるでしょう。たとえば、「近頃(ちかごろ)の子どもにはこまったものだ」と文句を言っていたけれど、子どもの頃の自分はどうだったのか?と問い直す。大人であることにあぐらをかいていた(注)自分を省みる。そんなことが起こるかもしれません。 ②どうぞ、「子どもの本」を開いてみてください。(ひこ 田中『大人のための児童文学講座』による)(注) あぐらをかいていた:ここでは、何の疑問も感じずにいた53. ①(視点のズレが生じます)とあるが、なぜそうなるのか。
A.大人は子どもの世界がよく理解できないから
B.大人は子どもの視点に合わせて読もうとするから
C.大人の見てきた風景と子どもの見ている風景はちがうから
D.大人の視点から子どもの視点で書かれたものを読むから
参考答案:D
解析:解析:问题是:文中出现了“产生视点的偏差”,为什么会这样呢。划线部分在文章第一段的末尾“虽然是理所当然的事情,但如果是成年人读的话,无论如何都会产生视点的偏差”。这句话交代了成年人读儿童文学时,视点与小孩子不同这个结果,在这句话前面交代了原因。“儿童文学大多是以孩子的视点来写的。当然作者是成年人,但是描绘的是从孩子的想法或者从孩子视野的高度能看到的风景”。只有选项4“因为从成年人的视点来读以孩子的视角来写的读物”才是对这一现象的正确的解释。