问题
单项选择题
(1) 私には、ひとをほめるクセがある。「ひと」というのは、芸術家諸君のことだ。これ は、私の心がひろいからではなく、せまいからである。どうしても、ほめられない相手もあるが、少しでも美点を発見するように努力すれば、たいがいはほめられる。たとえ ひとを傷つけても、正しい見解を主張するのが、批評の厳格さであろうが、なかなか①この原則が守れない。守れないというのは、私の心が狭い、弱いからであろう。やっつけやろうと、攻撃だけを心がけるのも、実に狭いやり方であるが、万事ホドホドに、あたりさわりのないようにというのも、②よくないと思う。私は時によると、かつて自分の作品を非難した仲問の作品に対して、ことさら甘い点をつけることがある。これは、 自分をやっつけた相手に対しても、寛大な態度を示したい、つまり自分の心のひろさを証明したいためであり、結局は心のひろさではなくて、心のせまさを暴露していることになる。 (武田察淳「武冊泰淳全集第16巻己による) (注)あたりさわりのないように:無難に
②「よくないと思う」とあるが、筆者は個がよくないと思っているか。
A.厳密な評価ではなく、甘めの評価を示すこと。
B.批判されたことがある相手の作品を攻撃すること。
C.批評において、常に正しいと思う見解を伝えること。
D.厳しい評価によって、自分の能力の高さを証明すること。
答案
参考答案:A