第二篇 ウィンたースポーツとして最近は、スキーが流行している。日本は世界の中でも、かなり雪の多い国である。夏、海で真っ黒に日焼けしたり、さわやかな高原でアウト ドア スポーツを楽しんだ若者たち。冬になるまでそこそこに勉強し、アルバイトに精を出す。12月になると雪が待ち遠しい。情報誌でスキー場やホテルを調べたり、テレビや新聞、あるいは旅行会社のパンフレットなどからいろいろな情報を集めるのだ。幾つかの新しいスキー用具を買い揃え、さらに予算の許す者は、新しいウェアをそろえたりする。あとは雪が十分に降るのを待つだけである。 めちゃくちゃに遊んだ以前の若者に比べると、確かに最近の若者は遊び上手になってきたと思う。少し前までは、会社に入る前に十分楽しんでおこう、会社に入ったら遊べないからなという声をよく耳にしたものだ。しかし、このごろはちょっと①違っている。会社に入っても自分の時間はできるだけ大切にしながら生活する。残業はあまりしないし、会社の行事に積極的に参加しようとするものも少なくなった。その分、家族や友人、そして自分自身を大切にしようという者が増えてきたと思う。 何かあると小さく一つに固まりたがる日本人、と言われて久しいが、今、静かに個人の時代が進んできているようだ。②それが寂しくて、本能的に仲間だけで固まろうとする若者もいるが、日本社会が本当に自由で開かれた社会、豊かで( ③ )平等な社会になっていくためには、まず一人一人が自分自身の足でしっかりと大地に立つことが必要だろう。④こうした点で、自由勝手に青春を楽しんでいるように見えるこのごろの若者だが、少し大きくなったなと、私は思っている。
④ こうした点 は、どういう点か。
A.一人一人が自分の考え方をしっかりと持っているという点
B.一人一人が足が以前よりも健康でしっかりしているという点
C.一人一人が自分の足をどうきたえるか考えなくてはいけないという点
D.一人一人が自分で大地の立ち方を考えなくてはいけないという点
参考答案:A