(5) 日本人は「察し合い」の会話をすると言われている。「察し合い」とは、言葉で表現されなくても相手の気持ちや状況を想像してお互いに理解し合うことである。次のグラフは文化庁が2002年1月に行った世論調査(注1)で「察し合い」の会話についてたずねた結果である。 それによると、「ア:これからも察し合いの文化を伝えていくべきだ」と考えている人は少なく、どの世代(注2)も20%未満で、40代が最も少なかった。また、どの世代も10~20%が「イ:誤解を招くこともあるので、相手に『察し』を期待しない方がいい」と考えておリ、「ウ:これからは、きちんと言葉に出して言うべきだ」と考えている人がさらに多いことを考えると、これからは「察し合い」の会話が減っていくのではないかと思われる。 40代、50代では約40%が「ウ」と回答しているが、「ア」の回答数と合わせて考えると、「察し合い」の会話に一番否定的なのは40代だと言えそうだ。 それに対して、10~30代では「エ:相手や状況によって、察し合いの会話をするかどうか使い分けるといい」という回答が一番多かった。ア:これからも察し合いの文化を伝えていくべきだイ:誤解を招くこともあるので、相手に「察し」を期待しない方がいいウ:これからは、きちんと言葉に出して言うべきだエ:相乎や状況によって、察し合いの会話をするかどうか使い分けるといい注1)世論調査:ある問題について、集団や社会の意見を調べること(注2)世代:同じくらいの年の人たちの集まり
A.A:ウ B:エ C:イ D:ア
B.A:ウ B:工 C:ア D:イ
C.A:エ B:ウ C:イ D:ア
D.A:エ B:ウ C:ア D:イ
参考答案:D